patakoのタロット勉強ブログ

タロットを学びながらあれこれ考えたこと

生命の木とは?〜patakoのざっくり理解〜

ウェイト版タロットには、「生命の木」の理解が欠かせません。

なぜなら、このタロットは生命の木を基にしてロジックが組まれたカードだからです。

 

しかし本格的に学ぶにはかなり難解な内容なので、ここでは生命の木初心者のpatakoが学んだざっくりとした知識を書きたいと思います。

 

■そもそも「生命の木」って何?

「生命の木」とは、カバラユダヤ教の中で生まれた神秘主義思想)を理解するために用いられる図のことです。

こんなの↓

 

10個の●と、22本の線(パス)で出来ています。

 

■タロットとカバラの関係

もともとタロットは、カバラと何の関係もありませんでした。

しかし19世紀半ば、カバラの生命の木のパスの数と、タロットの大アルカナの数がたまたま同じ22枚であることから、この2つを関連づける試みが始まりました。

そうしてできたのが、私が勉強している魔術系と言われているタロットです。

 

魔術系タロットの中でも最も有名なものが、イギリスの魔術結社「ゴールデンドーン(黄金の夜明け団)」のメンバーだったウェイトにより作成された、ウェイトスミス版タロット。

ウェイトは、それまでのタロットにカバラの思想を取り入れ、その思想に基づき絵柄を変更し、新たなタロットを作成しました。

なので、このウェイト版タロットを理解するためには、カバラ(生命の木)の理解が欠かせないのです。

 

■タロットにおける生命の木

とはいえ、もともとのカバラにおける生命の木は、ユダヤ教神秘主義思想によるものなので、宗教色が強く、考え方にもなじみがありません。

そこで私が習っている愛月先生の講座では、このカバラを日常で使えるように、

人間が生きている中で、色々なレベルでものを感じたり・考えたりする意識のマッピング

として使います。

 

■生命の木4つの層

まず、人間が生きている中で感じるものの見方、感じ方を生命の木を使って4つの層に分けます。

 

〈第1層:ただの現実〉

ここは、ありのままの現実です。

例)「木」「コロナが流行っている」「友達と会った」

※「素敵な木がある」「コロナが流行って心配」「苦手な友達と会った」などはただの現実ではなく、自分の見解が入っているので少しニュアンスが違います。

 

〈第2層:無自覚な思い込み、ものの見方〉

この層では、⑦「感情」・⑧「思考」・⑨「無自覚」により、自動的に自分のものの見方が作られています。悩み事が生成されるのもここです。

そしてそのものの見方を通して、第1層の現実を見ているのです。

 

〈第3層:自分の無自覚な思い込みに気づく〉

第2層→第3層への上昇を「ヴェールを超える」と言い、無自覚だった自分のものの見方に気づいていく段階です。

「ヴェールを超える」と言われているのは、この第3層以降は、普段の日常(第1、2層)からは見えない深い内面の世界だから。

そして2層→3層へと超えていくには、「内観」が必要になります。

 

この層で中心的な役割をするのは⑥「自覚」。

これは、自分の思い込みやとらわれを自覚し、俯瞰したところから自分自身をみることのできる真の自己を表します。(スピリチュアルのハイヤーセルフや、ヨガ哲学のアートマンなどはここのことを言っているのではないでしょうか。)

自身の囚われから脱したことで、④「新たな可能性」や、⑤「目的・意志」を持ちます。

 

〈第4層:あらゆる判断を手放した、無の世界〉

この第4層は最も理解が難しい、「無」の世界で、「深淵」とも言われています。

ここは、なんだかわからない生命エネルギーの世界です。

(①「生命エネルギーの源」から→②へと力が降りていき→③ではその力が型にすぽっと入ります。)

人はなぜ生まれて、なぜ死ぬのか、HOWは科学で解明できても、WHYは絶対にわかりません。

第3層で、自分のとらわれから脱し、新たな可能性や目標を持ったけれども、

結局のところ人間って「わからない」「無」である。

そんな禅問答のような世界です。

 

■生命の木の上昇、下降を繰り返すことで自分の文法が変わってくる

第2層:「あの人が苦手」という悩み

第3層:自分の無自覚な思い込み、判断に気づく

第4層:あらゆる判断を手放す

このプロセスを通った上で、もう一度「あの人が苦手」という悩みを再考察すると、

自分の中の文法が変わっていくため、違う現実が見えてきます。

 

以上が、patakoの学んだ生命の木のざっくり理解です。

これからこの知識を基に、大アルカナ1枚1枚のカードの勉強をしていこうと思います。

ではまた!